インタラクション2023にてポスター発表を行いました(M1 阿部広河)

3月9日に一橋記念講堂で開催されたインタラクション2023に『アイトラッカー搭載VRHMDを寝ながら使用した場合の視線入力パフォーマンス』というタイトルで発表しました.

研究概要

VR(Virtual Reality)向けHMD (Head Mounted Display)は,立ちながら,あるいは座りながらのだけでなく,寝ながら使用することが可能である.寝ている姿勢でVRHMDを利用することができれば,障がい等で寝たきりの生活を送る人が快適にVRコンテンツを触れられるようになるだけでなく,VRHMDをスマートフォンのようにどのような姿勢でも使用できる身近なデバイスへと進化させる.VR用インタラクション手法として期待されている中に視線入力がある.既存のVR向けインタラクション手法は寝ながらの使用を想定して設計されているわけではないが,視線入力には頭を動かす必要や手を動かす必要がないことにも特徴があり,寝ながらの使用に適している可能性がある.そこで本研究では,VRHMDに搭載されたアイトラッカーを用いて行う視線入力手法に対し,ユーザの姿勢が与える影響についての調査を行った.その結果,VRHMDでの視線入力手法は,座った状態と比較して寝ながら使用した場合,そのパフォーマンスは同等あるいは優れていることを確認することができた.

終わりに

3日間の開催のうち、3月8日と3月9日に参加しました。3月8日は、ポスターセッションなどの聴講を行い、私の論文の参考文献の著者と、VR空間上での文字入力についての有益な議論を行うことができました。3月9日は終日、ポスターセッションの発表者として現地参加をし、初めての現地発表というとても貴重な経験を得ることができました。